タイムラプス動画を撮影してみたい。そんなあなたに、普段使用している機材と撮影方法について解説します。
今回の撮影場所は、Tokyo Disney Resort のトイストーリーホテルです。
撮影スポット満載の魅力的なホテルで、タイムラプス撮影には4種類ある部屋のタイプが、ある程度影響します。
スクエアビュー:
スクエアビューは、ウッディ や ボー・ピープ がいる、トイフレンズスクエアの中庭が見えるお部屋になります。どのお部屋もメイン施設のトイフレンズスクエアを見ることができる人気のタイプです。11階建てなので上層階ではウッディが小さく見えます。
ベイビュー:
部屋から東京湾の景色が見られる部屋になっています。
パーシャルビュー:
パーシャルビューは、駐車場側の3階、5室のみです。建物で遮られていて景色があまり見えない部屋になっているようです。
スタンダード:
最も部屋数の多いタイプで、運がよければスリンキードッグパークのバズライトイヤーやジェシーがみられます。 選べない部屋は、隣のホテルが見えるお部屋や、景色が余り良くないお部屋があります。
タイムラプス撮影には事前の計画と撮影場所を選ぶ必要があります。
タイムラプスは英語の「時間(time)」と「経過(lapse)」が由来となっており、時間の経過を表現することに適した撮影方法です。
タイムラプスとは
タイムラプス撮影とは、一定の間隔で撮影した複数の静止画を連続して表示して、コマ送り動画を作る撮影手法です。
長時間にわたる出来事や自然現象を短時間で観察できるようにする手法で、例えば雲の流れや太陽の動き、人の動く様子など、普段目にすることのできない動きを見ることができます。
シーンとしては 日の出や日の入りの風景、都市の夜景、人々の移動や活動、天候の変化(雨、雪、雷など)、建物の建設工事の進捗状況、花の開花や落葉などの季節の移り変わりなどがあります。
タイムラプスは、撮影した映像を一定間隔で撮影した画像をつなぎ合わせることで、時間を圧縮した映像を作り出す事ができます。
時間経過を加速して表現することができるため、長時間の変化を短時間で表現することができます。
タイムラプス動画はこんな感じです。
撮影には専用機材がお奨め
iPhoneなどのスマートフォンでも気楽にタイムラプスを撮影ができますが、以下の理由から専用の機材を用意することをおすすめします。
撮影時間が長時間に及ぶ場合が多く、撮影中はスマートフォンを利用できなくなるため。
長時間撮影が必要で電源給電が必要な場合がある。
iPhoneでは撮影間隔など細かな設定ができない。
使用している機器 (参考)
タイムラプス撮影で使用している機材を紹介します。
カメラは、SONYの「ウエアラブルカメラ アクションカム 空間光学ブレ補正搭載モデル ( HDR-AS300) 」です。
このカメラは、すでに生産が中止されていますが、中古市場やメルカリなどで入手できるのでお奨めの機材となります。
細かなタイムラプスの設定が可能で、本体が小型で給電しながらの撮影もできて便利です。
タイムラプスの長時間撮影で最も気をつけたいことは、カメラの固定です。
撮影中にカメラが動いて画角が変わってしまうと撮影は失敗になるので、しっかりと固定する必要があります。
三脚で固定するのが基準になりますが、建物の突起などにクリップで固定するのが気軽で便利です。
長時間録画するので、カメラの電源が問題になります。バッテリーではすぐに無くなってしまい撮影が止まります。
バッテリーチェンジしている間に画角が動いてしまうので、基本的には電源給電か、大型のモバイルバッテリーで外部給電するのがよいです。
SONYのアクションカム AS300は、microUSBケーブルで給電が出来ます。
電源は、AC100Vや 大型モバイルバッテリーなどを利用します。
ちなみに今回 作例 を撮影した、トイストーリーホテルの客室には、6ヶ所もの電源があり撮影場所に困ることはありませんでしたが、場所によっては長めの延長コードが必要です。
タイムラプス撮影のポイント
カメラの設定:
タイムラプスの撮影には、設定が必要です。例えば、シャッタースピード、ISO感度、ホワイトバランス、露出補正などを調整する必要があります。また、長時間撮影のために給電も考慮する必要があります。
被写体の選定:
タイムラプスの被写体には、長時間にわたって変化するものが適しています。例えば、雲の流れ、太陽の動き、花の開花などがあります。また、撮影場所や角度、時間帯なども重要な要素です。
撮影間隔の設定:
タイムラプスの撮影では、一定の間隔で画像を撮影する必要があります。撮影間隔は、被写体の動きや変化に合わせて設定する必要があります。一般的には、数秒から数十秒程度の撮影間隔が一般的です。
撮影時間の設定:
タイムラプスの撮影時間は、被写体の変化や動きに合わせて設定する必要があります。長時間の撮影では、電池消耗やストレージ容量の問題が発生するため、注意が必要です。
画像の加工・編集:
タイムラプスの撮影で得られた画像は、編集ソフトなどを用いて加工や編集するひつようがあります。例えば、速度の変更やトリミング、音楽の追加などを行うことができます。
撮影方法
タイムラプスの撮影方法を紹介します。
構図とシーンを決める
撮影場所と撮影シーンを決めます。
今回は、トイストーリーホテルのスリンキードッグパークをホテルの建物から撮影します。
シーンはゆっくり変化する場面を選びます。
・ 夕方から夜にかけて暗くなるシーン
・ イルミネーションがON、OFFするシーン
・ 夜明けから朝にかけて明るくなるシーン
・ 多くの車や人が行き交うシーン
カメラを設置します。
カメラをクリップを使って窓際に設置します。
一度撮影を開始するとカメラを動かすことが出来ないので設置場所に注意しましょう。
電源は撮影時間にもよりますが、途中でバッテリー切れにならないように給電します。
カメラの設定をして撮影開始
カメラの設定・操作方法
現在選択されている撮影モードのアイコンが表示されます。
タイムラプス撮影サイズ → 4K、HDどちらかを選びます。
タイムラプス撮影間隔 → 1秒 2秒 5秒 10秒 30秒 60秒から選ぶ。
タイムラプス撮影枚数 → 300枚 600枚 900枚 無限から 選ぶ。
タイムラプスAEモード →(撮影ごとに露出を調整する。明るさの変化に追従)
又は(撮影開始時の露出に固定される)を選ぶ。
撮影を停止するには、撮影中にREC/ENTERボタンを押してください。
タイムラプスの設定について
撮影サイズHDを選ぶ。撮影間隔は 2秒 または 5秒程度を選ぶ。撮影枚数は途中で止まらないように無限を選ぶ。AEモードは光の変化がある場合は、撮影ごとに露出を調整するを選びます。
5秒毎に1枚撮影すると、1分間に12枚撮影されます。一時間は12枚×60分で720枚になります。
撮影間隔と撮影時間、画像枚数の関係ですが、例えば 夜の2時~7時 まで撮影して夜明けのシーンを撮影する場合、5秒間隔で撮影すると、5時間なので3600枚撮影します。
この 3600枚 撮影された静止画像を、編集ソフトで動画にします。
撮影後の編集方法
撮影したタイムラプス静止画像が保存されているSDカードを読めるPCを用意します。
動画編集アプリは「DaVinci Resolve (ダビンチリゾルブ)」を使用しています。
DaVinci Resolve でタイムラプス画像を読み込む方法です。
アプリを起動して、メディアタグを選択します。ファイル呼び出し領域の・・・メニューを押して、<フレーム表示モード> <シーケンス>にしてください。
数多く録画したファイルが1つにまとめられて表示されますので後は動画と同じように編集してください。
インターバルモード、PureShot、ISO 100、WB 5000K、シャッタースピード 0.5から5秒
スターラプスモード、PureShot、ISO 1250、WB 4000K、シャッタースピード 30s
iPhone等のスマートフォンでも撮影可能
参考に、スマートフォンでのタイムラプス撮影の手順・方法を記載します。
・ カメラアプリを起動し、撮影モードを「タイムラプス」に設定します。
・ 撮影したい被写体をフレーム内に収め、撮影開始ボタンを押します。
・ 撮影を終了するときは、再度撮影ボタンを押すか、指定した時間が経過すると自動的に撮影が終了します。
・ 撮影された動画は、カメラアプリ内で再生することができます。